© Namsun Lee

韓国 2024オーディウム

2024.5
ソウル
オフィス | 交流 | 文化施設
竣工
11,009
5F / 5BF

ソウル大路に位置するオーディウム(オーディオ・ミュージアム)はミュージアムという概念を超えたミュージアムである。そこでは見るだけではなく、音を実際に体験できる。さらに単に音を聞く場所ではなく、人間を自然の状態に戻し、体の五感を体験できる楽器のような建築物である。
外観デザインは垂直方向に重なるアルミニウムルーバーを使用して、影の変化を作り出し、ルーバーの間で影と光が出会い、森の中の太陽のような美しい効果を演出した。
アルミニウムパイプを使用して自然の光の変化を模倣し、アルミニウムパイプをランダムに配置して自然の無秩序さと秩序を調和させ、天候、時間、季節に応じて変化する光の美しさを強調した。また、明るいアルミニウムパイプで建物全体を包み、季節に応じて建物の外観が新しい表情を見せ、都市の環境と自然のランダムな特性を建築物に取り入れることができた。
展示室の内部は木材を使用しており、一般的な木材の仕上げとは異なる我々が ‘ウッドドレープ’ と呼んでるディテールを採用し、木材の柔らかさと自然さを強調した。
外観は硬い強度を持つアルミニウムで、内部は柔らかい素材である木材が使用され外部から内部に連れて段々と柔らかい素材のへ移行していく。木材の仕上げは音響を考慮して設計され、人の感覚を刺激し自然との親近感を醸成する空間を演出した。
オーディウム(オーディオ・ミュージアム)は視覚的要素だけでなく、音、光、風、香りなど、すべての感覚を体験できる空間となった。
新しい感覚の世界を体験できるこの場所は、美術館を超えた新しい体験の場であり、特別な癒しと感覚的な体験を提供する。新しい時代の象徴的な場所となるだろう。

チーム ウォン ソンヨン、山本 紘代、安 祥毅、キ イ、紙谷 譲、行本 昌史*、森遊耶*、キム ジョンウォン、清水 さやか* 施工 KCC Corporation 構造 構造計画研究所、NI Steel 照明 LPA – Lighting Planners Associates 協力事務所 日本デザインセンター 写真撮影 ©︎ Lee Namsun、 ©︎ Lee Yongbaek、 ©︎ Taiki Fukao