中国 2020杭州大清谷養老院施設
杭州西湖から西へ15kmほどの龍井の茶畑に囲まれた敷地に建つ養老院施設。
全長520mの南北に伸びた敷地に沿うように細く長い建築をデザインした。
杭州は一年の半分は雨が降る多降水地域として有名である。
住居棟・クラブハウス・医院と、建物間は雨に打たれないよう移動できる構造になっている。
住居棟は30度南向きに回転した雁行配置によって、陽の差し込む快適な住環境を提案した。
2本の細く長い建築の間を川の字のように景観軸が伸びることで 高密な建築群の中にも抜け感を作ることができた。
杭州は南宋の時代に栄えた古都でもある。
南宋時代を象徴する白漆喰壁や重なりゆく瓦屋根、障子スクリーンなどは
簡潔で繊細なディテールとしてファサードに応用した。