日本 2010レイクハウス
湖のほとりに樹木に囲まれて建つ別荘。樹木が枝葉を広げるようなくさび形の断面形状とすることで、最上階に、湖の上に浮遊するような特別な空間を生成した。
この樹木の断面の建築の中心部には三層吹抜けの大きな洞(ホラ)があり、書庫として使われている。その洞の周囲を生活空間が取り囲む。
外壁、内壁には、敷地周辺に豊富な安山岩を板状にして積み上げている。厚さ40mm、長さ1,500mmの板を先端8mmにまで斜めに削ぎ落とし、木の葉のような繊維の印象の外壁を作り出すことができた。木の葉のように漂う石は、湖畔の一日の光の変化、四季の移ろいを伝えてくれるセンサーである。