©Noboru Aoki (Shincho-Sha)

日本 2015虫塚

神奈川
展示
竣工
57

鎌倉の禅寺、建長寺(1253年創建)の境内にたつ、虫を供養するための透明なモニュメント。従来の、石やブロンズで作られた「重たいモニュメント」を反転しようと試みた。解剖学者で虫収集家としても知られる養老孟司先生の発案による。

虫篭をイメージしてデザインしたステンレスメッシュ製のケースを、40個、スパイラル状に積み重ね、虫が天へと飛翔する姿を再現した。ステンレスメッシュの上に、左官職人挾土秀平が、ガラス繊維を混ぜた現地の土を吹き付け、透明でありながら、温かくやわらかい特殊な質感が生まれた。

チーム 大庭 晋、田中 麻未也* 施工 三純建設 構造 江尻建築構造設計事務所 外構 三純建設 パブリケーション JA : The Japan Architect 2017/Winter 104 、新建築 2015/11 、新建築 2015/10 、カーサ ブルータス 2015/10 vol.187 写真撮影 ©︎ Noboru Aoki / Shinchosha