ティファニー銀座
銀座通りに面して建つテナントビルを、ファッションブランドのフラッグシップストアへリノベーションした。既存のビルと敷地境界線との80㎝の隙間に、ガラスとアルミハニカムでつくった特殊パネル(ファセット・パネル)の集合体を挿入し、重たく、硬いビルを光をキラキラと反射し透過する、軽やかで透明な箱へと転換した。
ファセット・パネルは、航空機用のアルミハニカムを二重にレイヤーし、それを合わせガラスで挟み込むことで、直射光をカットしながら透明性を確保した、地球環境にやさしいカーテンウォールを実現した。パネルのフレームやヒンジは自動車用のラッチを用いることで、高精度かつ安全性の高いディテールを実現し、それを一つ一つ、4本の支持構造体で既存のビルにアンカーすることで、一枚一枚のパネルに異なる角度を与えることが可能となり、劇的な反射の表情をもったファサードが生まれた。