日本 2022東京藝術大学国際交流棟 Hisao & Hiroko TAKI PLAZA
東京藝術大学の上野キャンパス音楽学部側にたつ留学生の支援スペースを、藝大生の作るアートのためのプラットフォームとして設計した。アートを取り付けるためのメッシュがそのままファサードとなっていて、様々なタイプのアートを自由にとりつけ、取り外しが可能なディテールを考案した。唐松を主体とする木造の架構システムを採用し、床スラブにも木を用いて木材使用量を最大化し、カーボンフットプリントを低減させた。4階の茶室は芸大の取手キャンパスに映える竹や藁を原料として、アーティストが漉いた和紙でくるみ、3次元のアートを用いて空間に貫入するユニークな欄間彫刻が生まれた。アートと建築とが完全にインテグレートされた状態を創造した。
基本設計:東京藝術大学キャンパスグランドデザイン推進室・施設課、株式会社隈研吾建築都市設計事務所
実施設計・監理:東京藝術大学キャンパスグランドデザイン推進室、・施設課、前田建設工業株式会社一級建築士事務所
デザイン監修:株式会社隈研吾建築都市設計事務所