日本 2021横浜インターナショナルスクール新校舎計画
1924年開校の、世界で2番目に古いインターナショナルスクールの新しい校舎を「木の家」としてデザインした。廊下や通路のような動線空間を極力作らずに、オープンハブと呼ばれる多目的なリビングルームを媒介として教室や特別教室、スポーツ施設をゆるやかにつないだ。それらの中心に太陽光が射し込む中庭のようなアトリウムを配置し、その中心となるLily Pads(睡蓮)と呼ばれる象徴的な大階段は、授業をはじめとする様々なパフォーマンスのステージとしても機能する。
傾けた木製パネルによって分節されたファサードは、プラントボックスとインテグレートされ、「木の家」にふさわしいヒューマンでやわらかい表情をかもしだしている。港を見下ろす屋上には和室と日本庭園が設けられ、本校の教育のテーマである多様性の尊重、日本文化へのリスペクトが体現されている。
基本設計・デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所
実施設計:大成建設株式会社一級建築士事務所