©Kawasumi・Kobayashi kenji Photograph Office

日本 2018富岡倉庫3号倉庫

2018.3
群馬
商業 | 店舗/飲食
竣工
289
1F

絹の街富岡の駅前にたつ、木造の「3号倉庫」を、カーボンファイバー(CFRP 炭素繊維強化プラスチック)を用いて耐震補強し、コミュニティのための交流施設として再生させた。通常、木造の耐震補強には鉄が用いられるが、付加した鉄の重量が、耐震性能を弱めてしまうという矛盾があり、また、鉄の質感が、木造のやわらかさを損なうという問題もある。
一方、カーボンファイバーは、鉄の20分の1の重さで、引っ張り強度も鉄より強く、質感もやわらかく、近年、伝統木造建築の耐震補強にも用いられるようになった。
今回は、カーボンファイバーでアヤトリをするようにして、木造建築を補強し、大きく開口部をあけることで、旧倉庫と広場とを一体化し、われわれの設計した富岡市役所と連動して、絹の街富岡にふさわしい、繊細で透明なパブリックスペースが生まれた。

チーム 横尾 実、三宅 尚人、叶 子萌、吉田 桂子*、武田 清明* 施工 佐藤産業 構造 江尻建築構造設計事務所 設備 森村設計 積算 二葉積算 外構 Office 21 照明 ぼんぼり光環境計画 パブリケーション 新建築 2022/07 、新建築 2022/06 、日経アーキテクチュア 2020/03/12 No.1163 、新建築 2019/11 、GA JAPAN 148 写真撮影 ©︎ 川澄・小林研二写真事務所