© Daichi Ano

日本 2002浜名湖花博メインゲート

静岡
公共施設
竣工

竹林のような奥行きのあるゲートを提案した。境界を厚みのある領域として作る事で、境界というものの内部に深く分け入っていくような、特別な体験を作り出した。寺や神社の参道は、そのような厚みを持つ境界である。境界が厚みを持つことで、人間はこの世界から別の世界へと移動することが可能となる。具体的には竹材を2,328本吊るして、竹林のような空間を作り、そこをゲートと名づけてみたのである。竹材の外周は、透明性が高く、きわめて安価な農業用ネットで、やわらかく覆われている。

チーム 黒田 哲二* パブリケーション 日経アーキテクチュア 2005/05/02 No.795 、JA : The Japan Architect 2005/Winter 56 YEARBOOK2004 、日経アーキテクチュア 2004/05/31 No.771 、カーサ ブルータス 2004/06 vol.51 写真撮影 ©︎ Daici Ano