Domino 3.0 / Generated Living Structure 第19回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展
AI を全体テーマとして開催されているヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2025)のために、森に帰るための家 Domino 3.0を提案した。
素材として用いたのは、2018 年 10 月暴風雨 Vaia によって根こそぎ破壊され、放置されていた樹木である。倒れた樹木を3D で完全にスキャンし、それを AI の助けを借り、構造的整合性をとりながら森の中に融けるような姿で組み立てていった。 動きに追従し、自由に形を変える、やわらかなジョイントを 3D プリンターで制作し、樹木の枝分かれの部分にはめこみ、樹木同士はやわらかにつながった。
最先端の技術は、人間を自然から遠ざけるためにあるのではなく、人間が自然へ帰るためにこそ存在するということを、 実際の樹木を用いて提案し、社会に対して問いかけようと試みた。
AI:松尾 豊教授(東京大学)
構造:江尻 憲泰教授(日本女子大学)