日本 2001高崎駐車場 ウエストパーク1000
高崎駅JR線路敷の脇に立つ、1,000台収容の公共駐車場。 先端を鋭角にした3,350x450mmのプレスキャストコンクリート(PC)板と曇りガラス板をランダムに並べ、内部と外部とのインターフェイスとした。
外部・内部の関係の変化に応じて、PC板の角度、密度を変化させた。例えば、前面の遮蔽物の位置に応じて角度を調整し、遮る建築物がない場所では、ルーバーは視界を遮らないように直角に配置された。また、エレベーターや階段などの縦動線の前面には曇りガラスのルーバーを高い密度で設置し、内部に間接的に自然光を取り入れる工夫がなされた。このような操作によって、PC板は塗装によってではなく、ブラウンの顔料(ピグメント)を練り込むことで着色をほどこし、群馬県に多いレンガ造の歴史的建築物の素材感との調和をめざした。