Plastic House
2枚の4mm厚FRP(ガラス繊維強化プラスティック)の間に、光を透過する断熱材を挟んで、トランスルーセント(半透過性)な効果を持つ外壁を作ることができた。障子のようなトランスルーセントな素材を用いて、日本の伝統的空間のもつ、やわらかな光の質を、現代の都市の中で再生しようと試みた。階段やバルコニーの床にはFRPでできた既製品のグレーチングを用い、手摺にもFRP製の角パイプ、丸パイプを用いた。FRPの持つ、生物的なやわらかさ、やさしさを活かし、都市と共に呼吸するような、生物的住宅を作りたいと考えた。プラスチックのような工業製品を用いて、人間の身体となじむやわらかく、やさしい空間をつくることに挑戦した。