桐朋学園音楽部門 仙川新キャンパス
著名な音楽家を多く輩出し、世界の音楽界をリードする桐朋学園音楽部門の木の新校舎。メンブレン型耐火構造の採用によって、4階建ての耐火木造という、国内では稀有な大型木造建築が実現した。木軸には強度のある松とヒノキを、外装には耐候性に優れた能登ヒバ材を使用し、内装には木の質感が豊かなラーチ合板を多用し、「木の文化」を再現した。前面の大庇と外壁は羽目板を用いた、ひとつの折り紙状の面としてデザインし、大庇の下に、キャンパスと校舎をつなぐ、コミュニケーションスペースを作った。
練習室をつなぐ幅の広いコリドーは、個人練習用のスペースとしても使われ、従来の校舎建築にはない、多目的な交流空間が生まれた。