日本 2013キッズアカデミー太陽丘保育園
地面に近い保育園を作ることで、子供と大地とを近づけようと試みた。建物は木造とし、外壁を木と植物とで覆い、平屋として、天井の高さも低くし、室内の床も、周囲の地面に沿った勾配をつけ、建築と大地を可能な限り同化させた。大地の上に小さな木の粒子が漂うような状態を作った。室内は、廊下と部屋という人工的な分節を排し、床がわずかに傾斜しながら、シームレスに連続する。そのひと続きの空間の中に小さなニッチ状の洞窟をたくさん作った。洞窟もまた、人間と大地とをつなぎ直すためのツールである。子供達は、その小さな洞窟の中に、自分達の居場所を見つけだした。