日本 2006音戸市民センター
瀬戸内海の小島(倉橋島音戸)に作られた、瓦葺きのコミュニティーセンター。呉市役所の支所、公民館、図書館、500人を収容する多目的ホールを複合させることで、地域の生活の核となることをめざした。瓦と自然が連なる周辺の集落の景観との融合をめざして、建物全体を屋根でおおい、軒を長く出すことによって、海と建築とをやわらかく接合した。屋根の一部は地元の伝統景観の構成要素であった本瓦を用いたルーバーとし、屋根の下の空間にも、やわらかく調整された自然光を落としてくることが可能となった。