中国 2019武漢楚園養老施設クラブハウス
百湖の都・武漢の南東20kmに位置する景勝地に建つ養老施設のクラブハウス。
楚の時代、この地域に発展した文化は荆楚と呼ばれ、我々はその抽出した要素を現代建築のデザインに取り入れた。
建築は伝統的な三合院造りのようにコの字型配置にし、花山に向かって軸線が伸びるような計画とした。
コの字型に囲まれた空間は四季花園と呼ばれる老人たちの集うリビングとした。四季花園はどの部屋からも見渡すことができ、天井には天斗と呼ばれるトップライトを設け、四季の移ろいを映し出す。
ファサードには武漢の湾曲した瓦を重ねてスクリーンとして使うことで、影や奥行を作り、木調パネルなど温かみのある素材を取り入れることで養老院のクラブハウスでありながら住宅のような柔らかさや温もりを感じるデザインが出来た。