Suntory Museum of Art
Tokyo Midtown Garden side, 9-7-4 Akasaka, Minato-ku, Tokyo, Japan
2007.01
Museum
4,663.23 m2
The entire building is covered with vertical louvers made of white ceramic panels. Choice of the latter has been made out of the imagery of earthenware and porcelain pieces that compose this museum’s collection. Because ceramic panels are rather weak as material, they are usually thickened or cast into concrete for enhanced strength: as a result they tend to be heavy and dull, a far cry from the delicate imagery of a tea bowl. In this project, development of a new method of reinforcing thin ceramic panels with aluminum extrusion has made it possible to use extra-fine edges in the details. Our idea was to realize within a massive urban architecture an imagery so fragile that it may break if not handled wholeheartedly.
サントリー美術館
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガーデンサイド
2007.01
美術館
4,663.23 m2
都市の中の「居間」として、この美術館建築を構想した。
背景には、都市の室内化という現象がある。通信と移動のテクノロジーが、かつて物と物との間に存在していたすべての距離を消滅させ、都市全体を一つの大きな家の「室内」へと変貌させつつある。その大きな家の中には廊下はたくさんあるし、食堂もたくさんあるが、ゆったりとくつろげる「居間」はない。時間がゆっくりと流れ、親しい人と人、人と物との間で、くつろいだ会話が成立するような「居間」は見つからない。サントリー美術館が東京というノイジーな都市の中で、そんな静かな「居間」となって欲しいという想いで、図面をひいた。
20世紀の人々が美術館に求めていたのは、大げさな「都市のモニュメント」であったが、21世紀の人々が求めるのは、安らげる「居間」である。そして実は、早くから「生活の中の美」をテーマとして活動してきたサントリー美術館ほど、「居間」に相応しい美術館はない。この美術館は、世界の新しい潮流の先端にあって、あるべき姿を示すだろう。
「居間」の建築は、大げさなこけおどしであってはならないと考えた。生活で慣れ親しんできた、人に優しい素材――例えば肌に優しい白磁、湿度を保つ桐、樽に使われるホワイトオーク――を用いて、この「居間」は構成されている。日本の伝統的な窓の意匠である「無双格子」にヒントを得た光の調整装置を公園の緑の前面に設けた。この装置が外の光と風景を和らげて、「居間」の室内へと運んでくる。日本人は、こんな装置をうまく使って、四季の流れ、時の流れを楽しんできた。美しいアートと、優しい素材と、柔らかな光に包まれて、ゆっくりと時間が流れ出す。それは、アートと人間との間の新しい関係性を人々にじっくりと味わってもらうための場所となるであろう。







